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  • 2018/11/13 22:28

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  • コンパクトカセットは、オランダの電機メーカーであるフィリップス社が、フェライトを素に1962年に開発したオーディオ用磁気記録テープ媒体の規格である。「カセットテープ」、「アナログカセット」、「フィリップスカセット」などとも呼ばれる。また1980年代終盤に登場したDCC(デジタルコンパクトカセット)に対するレトロニムとして、ACC(アナログコンパクトカセット)と表記することもある。民生用の録音規格としては、2000年代前半から若年層を中心にミニディスク (MD) にその割合を超えられ、2000年代後半からはデジタルオーディオプレーヤーICレコーダーリニアPCMレコーダー含む)も台頭してきた。なお、コンピューター分野ではCMTCassette Magnetic Tape : カセット磁気テープ)と呼ばれていた。データレコーダ参照。
    オープンリール式だった録音テープを扱いやすくするため、1950年代以降、テープをカートリッジ式にした規格が数多く考案された。その中にはオープンリール式同様一方向回転でエンドレス構造とした8トラック方式(1965年)のような事例があった一方、同一規格リール2個をカートリッジ内に固定し、テープ上トラックを2セットに分けたうえで、両回転方向で往復(片方向送り専用に比して2倍)の録音・再生ができる構造とし、長時間録音を可能とした製品も見られた。往復型カートリッジの中でもフィリップスが開発したコンパクトカセットは小形の割に音質が良く、1965年にフィリップスが互換性厳守を条件に基本特許無償公開したため、多くのメーカーの参入を得て事実上の標準規格となった。このため単に「カセットテープ」の呼称でも通じるようになっている。当初はテープ幅の狭さやテープ速度の遅さによる性能の制約から会話録音や BGM 程度までのメディアと考えられ、語学学習などへの活用も目立っていたが、1960年代末頃から性能が大きく向上し、1970年代には携帯が容易な音楽用メディアとして広く普及した。メディアが廉価で長時間再生に適することもあって、録音媒体としてレコードダビング、放送番組を録音するエアチェックなどに幅広く活用された。カーオーディオの分野においても、先行する8トラックカートリッジ方式に比べて小さなコンパクトカセットはスペースの限られる自動車のダッシュボードにデッキを配置しやすく、実用上の耐久性にも優れ、1970年代から1980年代にかけ隆盛を極めた。しかし欠点もあった。 アナログ機器であり、無理をして開発・生産コストをかけて高音質を実現しているため日本製のカセットデッキの中にはパイオニア(現・オンキヨー&パイオニア)製のT-1100S(外部)(1992年9月発売、1996年8月販売終了)のようにメタルテープを使用した場合、高域の周波数特性が最高で30kHzまで伸びた機種も存在した。レコーダーの性能が音質に大きく影響し、高音質なレコーダーは高価となった。安価なレコーダーのユーザーは低音質を容認しなければならなかった。 音程が波打ったりピッチがずれてしまうことがあった。特にテープやレコーダーが古くなると目立った。 録音に使用したレコーダーとは別のレコーダーで再生すると音がこもったりヘッドの長期的な経年変化による摩耗や僅かなヘッドのアジマスのずれに起因する。ピッチがずれてしまうことがあった。 テープが伸びたり(ワカメ)、折れ曲がったりして音に影響が出ることがあった。またレコーダーが録音時、および再生時にテープを巻き込んでしまったり、テープが途中で切断してしまうこともあった。 基本的にテープ上の録音された位置にあるものを順番に再生していくので、録音してから順番を入れ替えたり、途中に挿入することはできなかった。 頭出しやリピートはテープカウンターと早送り・巻戻しを使って手動でできたが、テープカウンターの精度は悪く互換性もなかったテープカウンターは単純にリール軸と連動したものが多く、それも巻取り側のリール軸に連動したものと供給側のリール軸に連動したものとがあった。テープの巻き径が変わるため進む速さは一定でなく、早巻きすると巻きが乱れるためカウンターがずれてしまう。。早巻き中にヘッドを接触させ録音の有無を検知して高速頭出しを行う機能をもつレコーダーもあったが、テープを損傷しがちだった。 ダビング(複製)には通常、記録と同じ時間を要した。2倍速・3倍速のダビング機能を備えたものもあったが音質の劣化が大きかった。これらの課題を根本的に解消するのは難しく、1980年代以降CDなどのデジタルオーディオが普及し、コンパクトカセットはデジタルオーディオの安定した高音質やランダムアクセスによる容易な選曲などの使い勝手の良さに慣れたユーザーから次第に敬遠されるようになった。1990年代初頭にはコンパクトカセットの後継として、音声データをデジタルで記録・再生でき、コンパクトカセットとの再生互換性を持たせたデジタルコンパクトカセット (DCC) がフィリップスと松下電器産業(現 : パナソニック)との共同開発で誕生した。ほぼ同時にソニーから登場したミニディスク (MD) とポータブルオーディオ戦争を繰り広げるかと思われたが、音質ではミニディスクを凌駕していたものの、DCCレコーダーでは設計段階から(アナログ)コンパクトカセットの録音ができなかったこと、テープ方式に起因する欠点を引きずったこと、さらにMDはおろかDATに対してもポータブル録再機のラインアップが非常に少なかったことなどで結果的にMDの圧勝に終わり、DCCは姿を消した。2000年頃からポータブルMDプレーヤーなどの小型化、再生時間の長時間・大容量化が進み、発売当初の本体の巨大さや短い電池持続時間が解消され日本の若年層ユーザーはそれらの新しいメディアへ移行するようになったが、小売店では売価2,000 - 5,000円程度のモノラルラジカセ、CDラジカセと録音済音楽テープが引き続き廉売されており、取り扱いが簡易なこともあって主にカセットテープで育った高年齢層のコンパクトカセット支持は依然として根強い。物理的にテープの移動量で録音再生が行われていることが目視で確認できる信頼性や安心感の高さ、テープの巻き取り量を目視することにより全体のどの部分を録音再生しているか一目瞭然であることからくるテープ上の時間に対する直感性、録音内容の最後の一部をすぐその場で再生可能なことなど、物理的なテープとして特徴に有意差がある。また、81分以上の長時間かつ手軽に録音できる同等の媒体が2010年代以降はほとんどない(CD-Rは最大記憶容量約700メガバイト・最大記録時間約80分の制限がある)こともあり、ラヂオプレスではいまだに用いられている。工事現場などでの朝礼前のラジオ体操時に使われるラジカセやワイヤレスアンプはCDよりもカセットテープ利用時の方が電池の残量が低下しにくいため現在でもカセットでの体操が多い。J-POPや洋楽などの国内向けミュージックカセットテープは国内盤だと1990年代末に、アジア圏などへの輸出向けなど逆輸入盤だと2000年代半ばに消滅したが演歌や輸入盤(ジャズクラシックなど)では2016年現在においてもCDとカセットの同時発売が依然として続いている。なお、2013年に入るとカーオーディオの分野からは自動車メーカー純正品(ただし輸出用は除く)、社外品に関わらず1DIN、2DIN規格ともどもカセット対応カーオーディオはラインナップから消滅している。また発展途上国や一部の先進国でも、音楽・音声用メディアとして今なお広く使われている。 なお、2018年現在、メタルテープ、ドルビーノイズリダクション などに対応できていない新製品が発売されるようになり(すでに必要なパーツを作れない)、新たにノーブランド(販売網ブランド)のカセットテープの販売が復活している。カセットテープを知らない若い世代の一部に、真空管アンプ、LP などと同様な 新鮮味を感じる人が発生している。

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